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オレンジとブルーの縁取りが綺麗な
ポッターズ・エンジェルフィッシュ
緑色の目をした愛らしいキンチャクフグ
ハワイアン・ホワイトスポティッド・トビー
イエローにブルーのストライプが鮮やかな
ブルーストライプ・バタフライフィッシュ
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ＡＬＯＨＡ！地球の3分の1以上を覆い、全世界の海洋面積の約半分を占める太平洋。この広い太平洋の中央に位置し、大陸から遠く離れたハワイ諸島には、他の地域から生物が渡って来る事が難しく、隔たれた環境の中で独自の生態系が築き上げられてきました。その進化の多様性は、もしダーウィンがガラパゴスより先にハワイへ来ていたなら、進化論はハワイで説かれていただろうと言われる程です。
多くの沿岸性海洋生物は、生まれたばかりの幼生期に海流に乗って世界中の様々な場所へ生息範囲を広げますが、幼生期の短い生物は遠く離れたハワイ諸島まで到達する事が困難となります。フィッシュ・ウォッチングで人気の高いクマノミの姿が、ハワイ島で見られないのも幼生期が約1週間と短いからだと考えられます。逆にチョウチョウウオやニザダイの仲間は、幼生期が約1ヶ月と長いため、他の地域では見られない珍しい種など沢山の種類が生息しています。
周囲を遮る物がない太平洋の中央に位置しながら、そのあまりの広さゆえに孤立した世界がつくられるなんて、とても不思議な感じですが、ハワイ諸島までたどり着く事が出来た生物達は、今度はそのお陰で外敵など外部からの侵入者が極端に少ない環境の中で、独自の進化を遂げていきます。その結果として海洋生物の約32%、沿岸性魚類の約25%が、ハワイでしか見る事の出来ない固有種となりました。この割合は、熱帯海水魚としては世界一になります。さらにエンジェル・フィッシュにいたっては、約57%が固有種だというのだから驚きです。
この数字は、私達にとっても幸運な数字になると思います。チョウチョウウオ好きの方は、他では見られない珍しいチョウチョウウオに遭遇でき、写真派の方はここでしか撮影できない美しいエンジェル・フィッシュの写真をコレクションに加える事が出来るからです。世界最大の広さを持つ太平洋が生んだ奇跡ともいえるハワイ島は、ここでしか遭遇できない稀少な野生生物のパラダイスなのです。
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